大阪男保連2001年6月の集い
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 今年も大阪男保連の活動開始です!
6月10日(日)に久しぶりに大阪のメンバーが顔を合わせました。今回も新人が増え、また一度男性保育者を辞めた人も復活し、新世紀の大阪男保連のまた新しい方向性が出来はじめてきました!

大阪男保連の顔、金澤氏(堺)

今回の特徴は男性保育者一年目の新人の方が多く集まって来られた事が挙げられます。
集まった理由としては、大阪男保連の古参である伊藤氏の出身校の後輩が集まって来た

多くの後輩を育てる伊藤氏(熊取)

こと、そして新しい傾向として、インターネットの「保育メーリングリスト」 を介して集まって来た方、このホームページを見て、集まりがある事を知って来た方等、今までとは違った出会いが生まれています。

 さて、今回の新人の方の多くの悩みは、『認可園に勤めてはいるが、職種は非常勤である』という男性保育者の比率がとても高い事です。7割がそうであると書くと、現在の保育所現場への正規職員での就職の難しさを計ることが出来ると思います。この事は男性に限らず女性の方々にも同じ事が言えます。

 非常勤の内容としては一年契約が通常ですが、一人の男性保育者は来月にも契約を切

られようと

しています。その理由としては「あなたがいると5歳児の子ども達が、担任に集中しな

くなってしまうから」というものです。この話しを聞いていて子どもの心情に置き換えるならば、「自分の事をより思ってくれる先生が好き!」なのだと思います。つまり担任が男性であれ女性であれ、子どもが求めているのであれば、彼の気持ちは子どもとマッチングしているのであり、任命権者の発言は本末転倒なものだと言わざるおえません。

 しかし、現実問題として私立園の場合、任命権者の心つもり一つで男性保育者を活かすも殺すも出来るわけですから、この問題は深刻です。
 現在は公立の採用が行革の波にのって、殆どありません。それだけに男性保育者を志している若者にとっては選択の余地が無くなってきています。それでも「こどもが好き!」「保育が好き!」と集まってくる男性保育者志望の若者達に私達は何らかの方法で手を差し伸べていきたいと思います。

水内さん、おかえり!

帰ってきた水内氏

全国の男保連の皆さんは、「大阪の水内」という名前を覚えているでしょうか?

 多分8年前以前に就職をしている男性保育者の方達なら彼の事が記憶にある事と思います。
 そう、あの『筋肉ムキムキマン』です。

 突如として保育の現場から姿を消し、風の便りによると『建築現場に就職したよ』との事でした。
水内氏曰く「飲む・打つ・買う」の世界に嫌気がさしてきた。やはり自分は保育の仕事が好きだ。という事で、年齢の事も考えながらも一念発起!

現在は、非常勤でありながらも、大阪市内の保育園に勤務をしています。彼が保育の仕事を辞めずに続けていれば『大阪男保連』の中でも古参に入ります。当時の仲間達の多くは保育の現場を去っていきました。でも、また改めて保育の現場に戻って来た彼に対して、会場から「おかえり」の声と大きな拍手が湧きました。
 保育園の現場はジェンダーフリーになってきたと一般では言われますが、まだまだ男が勤めて行くには壁があります。子どもの笑顔を支えに、末永くこの仕事を続けていって欲しいと思います。

京都からも参加

手作りのパネルシアターの演技
何と彼の声は大阪の和田氏の声とそっくりなのです。
この方が和田氏、大阪の中心的存在になってきました。

昨年の同じ時期には、名古屋からの参加がありましたが、今回は京都からの参加者がありました。

 男保連といえば京都と言われるくらい、古く、いわば『男保連の発祥は京都にあり』 なのです。

 しかし、現在京都の男保連の上層部の方々は、研究・講演活動で忙しい立場にあり、現実的にはなかなか集まることが出来ないそうです。そんな、理由で彼達は大阪の集まりに参加する事になりました。左の写 真の彼は、自分でパネルシアターやエプロンシアターを作っているそうです。

大阪の公立の古株、谷口氏(東大阪)

 で、早速演技をしてもらいました。実は目をつぶって彼の声を聞くと、大阪の和田氏の声にそっくり。パネルシアターよりも、その声のそっくりだが今回はうけてしまいました(^_^;

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

御結婚おめでとう!

今回は、おめでたい話しがあります。
 大阪の公立園に勤務する久田氏がこの度めでたく御結婚をされました。

 

 

新婚の久田氏(豊中)

 大阪男保連では既婚者が大分増えてきましたが、公立園に勤務する男性保育者が圧倒的に少ないため、久田氏の結婚は公立園としては本当に久しぶりの事になります。と言うのは、大阪の各市町村では「臨調行革」が率先して行われており、ここ数年どこの自治体も殆ど新規採用をしなくなりました。その為自治体に勤務する男性保育者の年齢層は30代後半から40代半ばと次第に高齢化してきています。その中での若手(?)の結婚なので、本当におめでたい事です。
大阪男保連の既婚者の中では今までめでたい事に、なんと離婚者がいないのです。
離婚することは決して良いことではありませんが、全国の男性保育者は総体的に見て離婚をしたという人を筆者は知りません。
 即ち、結婚するなら男性保育者が良いのかもしれませんね(^.^)

 

男性保育者の研究

 近年男性保育者に関する研究が少なからずされるようになってきました。その根本となるものは、男保連の発行している『男性保育者 その実践と資料』です。不定期な刊行物ですが男保連設立当初より発行されてきました。また、大学単位 では、湘北短期大学が男性保育者研究の専門チームを作っています。大阪男保連もその研究に少なからず携わってきました。そして現在は国立奈良女子大学の中田奈月さんが社会学の中での男性保育者研究をされており、毎回大阪の集まりには参加されています(今回写 真はご遠慮願いますとの事で掲載していません)。
 大阪男保連では全国に先駆けて1988年に「保母の保父に対する意識調査」をおこない、結果 を見てがっかりとした思いが懐かしいところです。それから13年。職名も「保育士」に代わり、女性保育士の男性保育士への意識も変わってきている事でしょう。今後も男性保育者の存在を社会学的な見地から切り開いていって欲しいと同時に、中田さんの活躍を期待するところです。

サッカー

 この日はサッカーの決勝戦。突如会場で「サッカーの決勝戦を見たい」と言い出す男性保育者。
会場のいずみ保育園は、17時までの予定だったのが結局サッカー観戦場となり21時まで開放して頂く事になりました(^_^;

本当に毎度毎度申し訳ありません<(_ _)>

久しぶりに多く集まった、会場
解散した後もひつこくサッカーを観戦する大阪のメンバー